Electrical Circuit Design Engineer
大手メーカー(情報家電・自動車・産業機器など)の開発プロジェクトにおいて、電気回路の設計からシミュレーション、評価までを担当します。部品選定を含む基本設計、CADを用いた詳細設計、回路シミュレータによる解析・検証を経て、オシロスコープやアナライザーでの評価を実施。デジタル・アナログ双方の視点から、製品の性能と信頼性を支える重要な役割を担います。
電気設計は、製品の根幹を担う「心臓部」や「神経系」とも呼ばれる重要な領域です。頭の中で描いた電気的構成や信号の流れが、実際の製品として“動く”瞬間に立ち会えるのは、この仕事ならではの大きな魅力。自ら設計した回路がモノを動かす感動と、技術で製品価値を支えるやりがいを実感できます。
IoT、EV、ロボティクス、医療機器、5G、宇宙開発など、最先端分野の発展はすべて電気・電子設計の進化に支えられています。高速信号設計や低消費電力設計といった新しい技術や手法に日々触れながら、常に学び・成長し続けられる環境です。自らの設計が未来の技術を支える――そんな無限の可能性に挑戦できます。
思い通りに動かない原因を探る過程は、まるで「電子の探偵」。オシロスコープや各種測定器を駆使し、ノイズや熱、わずかな設計ミスの要因を論理的に突き止めていきます。見えない問題を一つずつ解き明かす中で、技術の深さと面白さを実感し、確かな分析力と自信を培えるのが電気設計の魅力です。
電気設計は、メカ設計・ソフト開発・製造・品質・営業など、さまざまな職種と連携する“ハブ的存在”です。部品選定ひとつでコストが変わり、設計修正が納期に直結するなど、製品だけでなく事業全体に影響を与える重要なポジション。技術と判断力でプロジェクトを支えるダイナミズムを実感できます。
プロジェクトの第一歩は「回路設計」。アナログ・デジタル・電源などの構成を検討し、ICや抵抗、コンデンサ、コネクタといった最適な部品を選定します。CADツール(OrCAD、Altium Designerなど)で回路図を作成し、LTspiceなどを用いたシミュレーションで事前に動作を検証。精度と安定性を両立させた設計が、製品の性能を左右する重要な工程です。
回路設計後は、試作基板の実装と動作確認を行います。電源を投入し、基本動作をチェックしたうえで、不具合があればパターンカットやジャンパー処理などで修正を実施。さらに、オシロスコープなどを用いて電圧・波形・信号品質を測定し、ノイズ・熱・耐久などの各種試験を通して信頼性を検証します。問題の原因を追究し、安定した製品動作へ導くステップです。
試作段階で得た知見をもとに量産化を見据えた設計最適化を行います。コストや調達性を考慮して部品を再選定し、実装性・検査性を高めるために基板パターンを修正。さらに、生産部門と連携して治具設計や検査仕様を確定します。トレーサビリティや故障解析体制、ISO対応など品質保証の仕組みを整え、安定した量産体制を構築します。
最終段階として、本番部品を使用した量産試作(PP)で生産テストを実施し、量産に向けた最終評価を行います。初期不良や顧客フィードバックをもとに改善・再設計を行い、品質をさらに高めます。また、回路図やBOM、設計資料の改版管理、取扱説明書や仕様書などの技術ドキュメントを整備し、製品の安定供給と長期的な保守を支援します。