Software Test Engineer
PC・スマートフォン向けアプリケーションや、精密機器などに搭載される組み込みソフトウェアのテスト設計・テスト実行を担当します。仕様書の理解からテスト項目の作成、実施、結果分析まで一貫して行い、製品の品質と信頼性を確保する重要な役割を担います。開発チームと連携しながら、不具合の早期発見や改善提案を通じてプロジェクト全体の完成度を高めていきます。
ソフトウェアやハードウェアの不具合は、業務停止や信用失墜など大きな影響を及ぼします。テストエンジニアは「世に出す前の最後の砦」として品質と信頼を守る存在。自らの確認で不具合を防ぎ、安心して使える製品のリリースに貢献できた瞬間に、大きな達成感を得られます。
テスト業務では、開発コードだけでなく仕様書や業務フロー、ユーザーの利用シーンまで深く理解する必要があります。その過程で開発技術や業務知識が自然と身につき、システム全体を俯瞰できる貴重な視点を得られるのがテストエンジニアの魅力です。
テスト設計やバグ分析では、「どこに不具合が潜んでいるか」を論理的に想定し、仮説と検証を繰り返す思考力が求められます。原因を突き止める過程では、分析や解析の奥深さと面白さを実感できるのも、この仕事の魅力です。
テストエンジニアは「開発者」と「ユーザー」の間に立ち、双方の視点で製品を見つめる存在です。技術的な精度だけでなく「ユーザーがどう使うか」を考えることで、より良い価値を生み出す力が養われ、エンジニアの枠を超えて“価値を創る人材”へと成長できます。
近年は「テスト自動化」や「CI/CD連携」など、技術的な知見が求められる領域が拡大しています。PythonやSeleniumによる自動化スクリプト作成、JenkinsやGitHub Actionsを使った自動テスト環境構築など、最新技術を習得し成長できるチャンスが豊富にあります。
テストエンジニアは、単なるチェック作業にとどまらず、「もっと効率的にできる」「この仕様は曖昧では?」と改善提案ができる立場です。経験を重ねることで、テストの視点からプロジェクト全体の品質向上やチームの改善に貢献できる存在へと成長できます。
プロジェクトの第一歩は「テスト計画」から始まります。要件定義書や仕様書をもとにテスト対象を把握し、何をどこまで検証すべきかを明確化。手動か自動か、単体・結合・システム・受入テストのどこを担うかといった方針を決定します。さらに、リリース日から逆算してスケジュールを策定し、テストリーダー・設計担当・実行担当などの役割を整理。全体の精度と効率を左右する重要なステップです。
次の工程は「テスト設計」です。要件や仕様をもとに、正常系・異常系・境界値・エッジケースといった多角的なテスト観点を洗い出します。その上で、入力データや期待結果を明確にしたテストケースを作成。作成後は開発者や他のテスト担当者とレビューを行い、漏れや曖昧な部分を改善します。精度の高いテスト設計が、品質向上と不具合の早期発見につながります。
テストを実施する前に欠かせないのが「テスト環境準備」です。開発環境とは独立したテスト用サーバーやデータベースを構築し、顧客情報や注文履歴などのテストデータを投入・初期化します。また、RedmineやJIRA、TestRail、Seleniumなどのテスト支援ツールを設定し、スムーズにテストを進行できる環境を整備。正確で再現性のある検証を行います。
「テスト実行」では、手動または自動スクリプトを用いてテストケースごとに動作を検証します。不具合が見つかった際は、JIRAなどのバグ管理ツールに内容や再現手順、画面キャプチャを登録し、開発チームと共有。修正方針をすり合わせながら再テストや回帰テストを行い、品質を確認します。開発者との密な連携を通じて、信頼性の高い製品リリースを支える重要な工程です。
最終工程では、テスト結果を整理し、ケース消化率やバグ件数、重大不具合の有無などをレポートとして報告します。想定とのギャップや不具合傾向を分析し、品質を客観的に評価。プロジェクト終了後にはKPTなどを用いた振り返りを行い、改善点や成功事例を共有します。さらに、テスト観点や再発バグ情報をナレッジとして蓄積し、次のプロジェクトに活かすことで、組織全体の品質向上と成長につなげています。